スローユートピア八戸

しがらみのない、一人一人が主人公になれる八戸市をつくろう

高砂充希子(たかさごみきこ)

出馬表明文

2025.10.06.月

「スローユートピア八戸」―自然と人の知恵が共存する先進都市へ。

 私、高砂充希子は、来る八戸市長選挙に出馬することを決意しました。

 私は政治の専門家ではありません。

 だからこそ、現場から政治を見直す必要を感じています。

不満を言うだけでは社会は変わりません。実際に現場に立ち、体験し、学びながら八戸をよりよくするために出馬することを決意しました。

 私が出馬に至りましたのは、八戸を「世界一住みよい町」にしたいという強い思いからです。13年前、東京藝術大学での卒業設計において、八戸を題材に「希望の塔」を設計したときから、郷土愛が芽生え、いつか八戸を理想の都市へと育てたいという夢を抱き続けてきました。

 私は八戸市出身で、ウルスラ小学校、根城中学校、八戸高校を卒業し、大学進学とともに上京、その後米国の三都市、さらには国内で建築家、デザイナーとして暮らし、4年前に八戸に帰ってきました。ニューヨークやサンフランシスコで建築や都市計画のプロジェクトに携わり、最先端のIT文化と、自然と共生する豊かな暮らしを目の当たりにしました。そこから学んだのは、人口が減少しても、一人ひとりが高い価値を生み出し、文化とテクノロジーを融合させれば都市は持続可能であり続ける、ということです。

 今、八戸は少子高齢化と人口流出の波に直面しています。しかし、豊かな海と山の恵み、多様な文化を持つこの町には、未来を切り開く可能性があります。

 かなりの期間、郷里を離れていましたが、遠くから大好きな八戸を思い出すときや、時折帰省した際にも感じたのは、八戸は、何でもありの、いい意味で「ごった煮のようなまち」だということです。

 巨大な工場の連なり。漁船ひしめく港。まちなかや住宅地に点在する墓地、いわゆるハカショの存在感。活気と猥雑感漂う横丁、飲み屋街。何でも売っていて人であふれかえる日本最大の朝市。かと思えば、他都市に例のない「まちにわ」「はっち」などの斬新な公共物。

 産業面を見ても、製造業はもとより、漁業、農業、商業、そして近年ではIT関連企業の集積が進むなど、これまた多彩です。

 こうした雑多なまちでは、それぞれの分野で懸命に生きる人々に強いエネルギーがあり、それがまた様々に絡み合って新たなエネルギーを生み出してきたからこそ、八戸は北東北のなかにあって、県庁所在地でないにもかかわらず、二十万人を超える人々を引き付けているのだと思いますし、八戸に戻ってきた今、私はそのエネルギーを改めて感じています。でも、同時に、少し元気がなくなっているとも感じます。

 政治経験のない、一市民に過ぎませんが、私は、この愛してやまない、エネルギーのある八戸を東京のような密集都市ではなく、自然とテクノロジーが調和する「スローユートピア」として再生し、世界から人材と産業を呼び込む挑戦をしたいです。

ご高齢の方には安らぎを、若者には夢と挑戦の舞台を。誰もが希望を持ち、誇れる八戸を、市民のみなさまとともに描きたいです。

 私がライフワークとして実現したいと思うのが、子どもたちが夢、志をあきらめなくていい環境づくりです。

 私は大学に合格するまでに二年間の浪人生活を経験しました。もちろん、私自身の能力不足が最大の原因であったことは言うまでもありません。ただ、首都圏から現役で合格した同級生たちは、専門性の高い難関といわれる大学に入るため、早くから美術専門の予備校などに通って準備をしていましたし、音楽分野では、高額な月謝を払って、プロの音楽家から個人的な指導を受けるのが通例でした。

 私は、八戸に生まれたことのハンデをなくしたいと思っています。自らの能力以外、家庭の経済的な問題等を理由として、夢をあきらめることのないように、八戸市や賛同する企業、個人の出資で、芸術、文化、スポーツなど、各分野の一流を八戸に招き、意志ある子どもたちが継続的な指導を受けられるようにするほか、海外でも学べる仕組みをつくります。

私がこれまでに築いてきた国内外のネットワークも活用できるものと思っています。

 

 私には、目を輝かせる子どもたちの姿が見えます。

 

 世界に飛び立つ若者たちは八戸の宝です。

 

 また、芸術、文化、スポーツなど多方面での国内外との交流、ぶつかり合いは八戸に活力をもたらします。

 私はいかなる政党にも組織にも属していません。非力です。でも、しがらみがなく、どこからの圧力もありません。だからこそ、市民の声にまっすぐに応えられますし、これまでにない発想とスピードで行動し、結果を出します。

 以上、簡単ではありますが、私の出馬にあたっての思い、なかでも力を尽くしたい事柄について申し述べました。

 もとより知識・経験不足ではあることは自覚していますが、八戸市の進むべき選択肢の一つとして、一人でも多くの方に私の思いが届いてくれれば、これに勝る幸いはありません。この選挙を通して、八戸の未来をともに描いていきたいです。市民一人ひとりが主人公となる、しがらみのない八戸を、一緒につくりましょう

以上です。

お読みいただき、誠にありがとうございます。

高砂充希子

高砂みきこの掲げる政策4本柱

1. 教育・人材

子どもたちが夢や志を諦めない環境づくり。

  • 家庭の経済格差に左右されない教育の仕組みを整備。

  • 家庭と学校のあいだのアフタースクール創設。市内の多様なフリーランスの人々をメンターとして採用。

  • 芸術・文化・スポーツなど各分野の一流を八戸に招き、意欲ある子どもに継続的な指導を提供。

  • 海外留学や国内外の挑戦の道を開き、未来を世界につなげる。

  • 中学の修学旅行の宿泊費負担。

  • 私立大学の公立化。

2. 経済・グローバル

八戸から世界へ、

新しい産業を育てる。

  • 起業家支援。「八戸テックラボ」を創設し、IT・デザイン・文化産業の拠点に。

  • 国内外の優秀な人材を呼び込み、地域資源や文化と掛け合わせて事業を創出。

  • 首都圏だけでなく、世界から投資・仕事を八戸に呼び込み、その利益を市民生活に還元。

  • 八戸から生まれるグローバル産業で、人口減少社会でも強い経済基盤を築きます。

3. 文化・暮らし

文化と芸術で、暮らしを豊かに。

  • 待望の「映画館」や文化拠点を新設。

  • 中心街の遊休不動産を安価で貸し出し、若手芸術家や飲食店が挑戦できる仕組みを整備。

  • 国内外のアーティストを招聘し、八戸を文化発信都市へ。

  • 海と山の幸を活かした「食文化の都・八戸」として、観光資源を磨き上げ、ホヤをはじめとする海産物を世界へ発信。

4. 都市計画・交通

人と人の流れをデザインし、

暮らしやすさと賑わいを両立。

  • 郊外には駐車場無料の大規模商業、娯楽施設を整備し、子育て世代が安心して楽しめる場を。

  • 中心街には公共交通で行ける芸術文化拠点を整備し、高齢者や若者が集いやすい都市機能を強化。

  • 週末の市営バス無料化を試行し、公共交通の新しい価値を提案する。

  • 米国での都市計画で培った経験を活かし、八戸を「自然とハイテクが融合する持続可能な都市」へ。

  • J2規格の県立サッカースタジアムの建設、整備。

  • 旧八戸飛行場の再開。